体と魂はいつもどちらかが旅をしている。
アパートのガラスの扉を開けると、天気は晴れていた。雨がちょうど降っているが、今日は最近めったにない良い天気だ。
薄くて細かい雲、太陽が細かく光を放ち、眩しいが乾燥していて暑くない。
風が優しく吹き、疲れと無理に喜びを感じる体をなでると心地よい。
口の中には、わずかに苦味と塩味が混ざり合い、味蕾に漂っている。
濃いブラックコーヒーと海塩のロール、私はこのアフタヌーンティーの組み合わせが好きだ。
濃厚で、あまりポジティブなフィードバックを得られない苦みは、時にはコーヒーよりも興奮を引き起こすことがあり、遊んだり仕事をしたりするのに役立つ。
唯一の欠点は、少し休憩したい人には向いていないことだろう。
赤レンガで舗装された歩道は古くて荒れ果てて見える。
元々広くない歩道は、自転車に乗っている人に一部占拠され、歩行者には井戸の蓋や小さな木が植えられたり、石のブロックが敷かれたりしている。つまずくことはないが、面白い体験とは言えない。
イヤホンをつけ、画面をスワイプしながら、うつむいて歩いていく。
。。。。。。
帰るとき、天気は暗い。太陽が徐々に隠れ、幽玄な青色に包まれる。
空には整然とした雲が列をなしており、満ちて柔らかい。
夕方の風が吹き抜け、髪についた汗を引き裂く。頭を少し仰ぎながらも、おそらくは音もなく砕けたであろう。
乾いた唇を舌でなぞり、味を感じる必要はなく、少し潤すだけ。
行きの道を辿りながら、ゆったりと歩いて帰るのも楽しみの一つ。
灰色の歩行者、黄色の旗手、白い車、青いバス。
オフィスビルのガラス壁にも、緑色のネオンが流れ始めた。
カーテンの下では、一つも止まらない。
無意識に、携帯電話を取り出してロックを解除しようとするが、すぐに退屈に感じる。
熱い音楽を止め、深呼吸をして、信号のある交差点をゆっくりと横切る。
再び目を上げると、いくつかの小さな木が視界に入る。
暖かい春に、それらはやせて枯れている。
いくつかの葉が根元に落ち、時折風に舞う。
少し浮いた感じがする。
私はついに足を速め、四肢が再び興奮する。
リラックスしてシャワーを浴びて、しっかり休む準備をする。
道中疲れたら、立ち止まって休むのも悪くないだろう。